つれづれ育児日記

初めての家事・育児に奮闘する日々を綴っていきます。自分自身の経験から、簡単な離乳食の作り方・悩んだこと・便利だった育児用品などこれから妊娠・出産を迎える方の役にたてるような情報も発信していきたいです。

離乳食の味付けはいつから?薄味はいつまで?

2016/08/12

離乳食を始める前に保健所で離乳食指導を受けた時に、『離乳食の初期は味付け無しで、その後もできるだけ薄味で。保育園や幼稚園や友達の家に行ったりして自然に味のあるものを覚えるので、味付け無しでいけるのならば、できるだけ味付けは遅らせた方がいい。』と教えてもらいました。でも、それって具体的にはいつから味付けしても良くて、薄味ってどのくらいが薄味?と疑問を持ったことを覚えています。
私が赤ちゃんの時代にはまだ、赤ちゃんは薄味という指導はなく、大人と同じものを食べさせていたそうなので、味付けを大人と同じにしててもちゃんと育ってるじゃん?!とも思いましたが、薄味にする意味はちゃんとあります。具体的に離乳食の味付けについてご紹介したいと思います。

離乳食を薄味にする理由

生まれてきた赤ちゃんは内臓の働きもまだまだ未発達のものが多いものです。余分な塩分を体の外に出す役割を持つ腎臓の機能は生後6か月で大人の約半分しかないと言われています。大人と同じ味付けの食事では、赤ちゃんの腎臓に負担がかかりすぎてしまいます。
「離乳食は味付け不要、薄味で十分」だと言われていますが、それでは味がなくて赤ちゃんが食べてくれないのではないか?と心配される方もいらっしゃるかと思います。しかし、赤ちゃんにの味覚は大人よりも優れていて敏感なため、薄味でも十分に味を感じることができるので、大丈夫です。
また、人間の味覚は3歳までに形成されるとも言われており、その時期にしっかりと素材の味やダシの味を覚えてもらうことで、将来的にも健康的な食事を好み、生活習慣病のリスクを減らしてあげることができます。
塩分・糖分を取らなくて大丈夫なのかと思われるかと思いますが、食材やミルクにも塩分・糖分が含まれているため問題はありません。

離乳食の時期と味付けの量

【5~6か月】
基本的に味付けはしません。
野菜を煮出した汁(野菜スープ)や和風のダシを使用することができます。
ただし、この頃はダシを取る場合は昆布だけにしましょう。
かつお節は赤身の魚になります。赤身の魚を食べられるようになるのは7~8か月からになるため、この頃は昆布ダシを使用します。

【7~8か月】
塩、しょうゆ、みそがほんの1滴、ひとつまみ程度使えるようになります。
かつおだしも使えます。
ただし、食材に塩分を含むものがありますし、早くから味付けしてしまうことで味覚が育ちにくくなるため、極力使わないようにします。
また、砂糖については食品にも糖分が含まれているため使う必要がありません。
甘みのある食材としては、カボチャ、サツマイモ、きなこなど。しっかりと加熱することで、リンゴやトマトやタマネギも甘みがでます。これらの食材を混ぜることで、甘みの少ない食材も食べやすくなります。

【9~11か月】
食が進みにくいようであれば、ほんの少し味付けをしてあげましょう。ただし味付けをしなくても、手づかみできるメニューを増やしてあげたり、いろいろな食材を増やしてあげたり、ヨーグルトや片栗粉でとろみをつけてあげたり、納豆やきなこや青のりや焼きのり(細かくちぎること)で風味をつけてあげると食べてくれる場合もあります。
食べてくれるようであれば、あえて味付けをする必要はありません。
腸の消化吸収が少し発達してくるため、薄く引いた油で炒めて食べさせてあげても大丈夫になります。ただし、揚げ物は1歳過ぎからになります。
この頃から、みりんや料理酒もしっかりと加熱しアルコール分を飛ばせば、取り分け料理の際に少量入っていても大丈夫です。

使える目安としては、
塩:ひとつまみ(0.12g)
しょうゆ:2~3滴(0.84g)
みそ:小さじ1/6(1g)
砂糖:小さじ1(3g)
バター:小さじ3/4(3g)

*取りすぎになるため、1つの料理に複数の調味料を入れることはしません。

【1歳~1歳半】
大人の食事を2~3倍に薄めて食べさせてあげてください。

使える調味料が増えます。
塩:小さじ1/15(0.4g)
しょうゆ:小さじ1/2(3g)
みそ:小さじ4/7(3.4g)
砂糖:小さじ1強(4g)
バター:こさじ1(4g)
マヨネーズ:こさじ1(4g)
はちみつ:ボツリヌス菌が混入していることがあるため必ず1歳以降に少量。
*マヨネーズには卵が含まれている為、全卵が食べられるようになってから与えます。
ケチャップ:大さじ2/3(10g)

薄味はいつまで?

赤ちゃんの健康のためにも1歳半までは薄味を守ってあげましょう。その後も2、3歳までは、できるようであれば5歳くらいまでは大人の1/2以上に味を薄めてあげるのが理想です。

大人も薄味にすると楽

具体的な数値を書きましたが、そこまできっちりする必要もないかもしれません。
ただ、私が離乳食を作っていた時に知りたかったことなのでまとめてみました。
慣れると味付けなしで出せる食事は楽です。蒸し野菜などを作って、赤ちゃんにはそのまま食べさせて、大人はポン酢をかけて食べるということもできますし、赤ちゃんと二人だけの食事の時はわざわざ自分用に味をつけるのが面倒で、そのまま同じものを食べたりもしていました。ただただ私がズボラなだけだったのですが、そうしているうちに私自身も野菜の素材そのままの味を美味しいなと感じられるようになりました。
家族全員で薄味にすることで、食事の手間も省けて、家族全員が健康になれていいなと思いますが、昼食を外で食べている旦那さんにはなかなか受け入れてもらえないですね。うちの旦那さんは後から、しょうゆやマヨネーズなどを自分の好みで加えています。
そう言えば、よその旦那さんも「子供ができてから家のご飯が味が薄い」と言っておられる方がいらしゃいましたね。
家族みんなが仲良く健康になれるといいですね。

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