つれづれ育児日記

初めての家事・育児に奮闘する日々を綴っていきます。自分自身の経験から、簡単な離乳食の作り方・悩んだこと・便利だった育児用品などこれから妊娠・出産を迎える方の役にたてるような情報も発信していきたいです。

離乳食後期から鉄分不足に?!フォローアップミルクは絶対に必要か?

2016/09/30

9ヶ月頃の離乳食後期になると、気になりはじめる話題の一つが鉄分不足のことではないでしょうか?
離乳食からとれる鉄分の量が少ないことと、体の中の貯蔵鉄が減っていくことで鉄分が不足気味になりやすいことからフォローアップミルクをという言葉を聞いた人もいるのではないかと思います。これって絶対に必要なものなのでしょうか?

フォローアップミルクとは?

フォローアップミルクとは、ミルクという名前なので粉ミルクや母乳の代わりに使うものと勘違いしやすいですが、牛乳のかわりになるものとして開発されたものです。フォローアップミルクの対象年齢の9ヶ月を過ぎたからと言って、母乳やミルクからフォローアップミルクに切り替えるというものではありません。
牛乳を離乳食の調理の際に少量使う場合は別として、飲み物として飲めるようになるのは1歳以降になります。牛乳の中の栄養素を調整して、9ヶ月以降に不足しやすい鉄分などを強化した上で1歳未満でも飲めるようにしています。
母乳のかわりになるものがミルクで、牛乳のかわりになるものがフォローアップミルクと考えるとわかりやすいですね。
トータルの栄養面では、よりたくさんの栄養素が豊富に含まれているのはミルクになりますので、その分フォローアップミルクの方が価格が安くなるということも特徴です。

鉄分不足の面でフォローアップミルクは絶対に必要?

鉄分不足の面からはフォローアップミルクは飲ませないといけないものなのでしょうか?
私の周囲では、フォローアップミルクを使っていなかったという方も多数いらっしゃいます。私自身も子供の頃にフォローアップミルクは飲んでいませんが、鉄分不足を指摘されたことはありません。
本来、栄養素というものは普段の食事から摂取することがベストです。フォローアップミルクは考え方としては、離乳食を補完するサプリメントのような位置づけになりますので、離乳食を全然食べないから、離乳食を食べさせるかわりにフォローアップミルクを使用するというのはいけません。
なので、きちんと離乳食が食べられていて、医師から鉄分不足などの指示があった場合でなければ、通常は必ず使わないといけないというものではありません。フォローアップミルクは9ヶ月を過ぎたら必ず飲ませないといけないというものではなく、9ヶ月以降補助的に使用するものになります。

鉄分の豊富な食材は?

9ヶ月になったからと言って、鉄分不足のためにフォローアップミルクを取り入れるというのではなく、基本的には離乳食で栄養豊富な食材を食べさせてあげることがまずは基本となります。鉄分がたくさん含まれている食材にはどんなものがあるかみてみましょう。

具体的に鉄分の豊富な食材には以下のようなものがあります。
肉類:レバー、卵黄、豚肉や牛肉の赤身部分
豆類:大豆、高野豆腐、納豆
野菜:ほうれん草、小松菜、切り干し大根、いんげん豆、ダイコンやカブの葉、チンゲン菜、春菊、水菜、ブロッコリー、枝豆、サラダ菜、グリーンピース
海藻:ひじき、青のり
その他:オートミール

1食で食べられる量は少ないですが、パセリ、きなこ、かつおぶし、なども鉄分を含む量は多いです。

ビタミンCや肉、魚などのたんぱく質を鉄分と一緒に摂取することで、体内に吸収されやすくなります
神経質になる必要はありませんが、取り入れやすい食材を選んで取り入れてあげるといいですね。
トマトや人参などでも少量は含まれていますので、これを考えれば鉄分不足のためにまずはフォローアップミルクというのではなく、離乳食をきちんと食べさせることを優先するべきだとわかりますね。

赤ちゃんのためだけでなく、ご家族全員のために、調理器具に鉄鍋や鉄やかんなどの鉄製品を使ってみることも、鉄分の摂取に有効です。
私自身も鉄のフライパンや、ヤカンの中にお水と一緒にいれて煮出す鉄球など利用しています。

フォローアップミルクの使用を検討する場合は?

では、どういった場合にフォローアップミルクの使用を考えるのでしょうか?

・離乳食がうまく進まない場合。
・鉄分不足を医師などから指摘された場合。
・離乳食とミルクを併用していて、離乳食もしっかり食べられている時にミルクのかわりに使用する場合。

最初の方でフォローアップミルクはミルクの代わりに使うものではないと言いましたが、最後の項目はフォローアップミルクは普通のミルクよりも安価なため、栄養面では離乳食から摂取し、牛乳を飲めるようになるまでのつなぎに使うということです。

上記に当てはまらない場合は、無理に使う必要はありませんし、ましてや赤ちゃんが嫌がるものを鉄分のためと言って頑張って飲ませる必要もありません。
鉄分にこだわりすぎず、様々な種類の食材を使ったおいしい離乳食作りをしていれば、心配しすぎる必要はありません。

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