ひらがなの教え方 2歳児に教えた具体的な方法
2023/03/09
小学校へ行ってから習う平仮名ですが、習ってから覚えるのはなかなか大変なので、できるだけ苦労せず遊びながら読めるようにしてあげたいですよね。
現在、2歳ですがそろそろちゃんと教えてみようと思って教え始めたところ、いくつか読めるようになりました。
どうやって教えたのか、私が検討していたいろいろな教え方などをご紹介していきたいと思います。
目次
文字の形を言語化する
こちらは私が一番覚えてもらえた方法です。年齢や子供の性格などによって覚える方法は様々だと思います。後述する方法もいろいろと試しましたが、ベイビーの場合は一番スムーズに覚えてくれた方法が『文字の形を言語化する』という方法でした。
例えば、一番最初に覚えた文字が『の』でしたが、実際に字を書いているところを見せたり、ひらがなを覚える用の絵本を見せながら「ぐるぐる~の『の』」と何度かやって見せただけですぐに覚えてくれて、スーパーで商品名が書かれている紙を指して「ぐるぐるのの~あった!」と言ってくれるようになりました。その後、後から生まれた下の2人にも同じように2歳をすぎたあたりで『の』から教えましたが、何回か教えたらスッと覚えてくれました。
ちなみに私の母は小さい頃の私にゲンコツを見せて「グーの字の『の』」と教えたら、新聞で「の」が出てくるたびに「グーの字、ぐーの字」と言うようになったそうです。
次に教えたのが『て』です。絵本に出てきた文字を見せながらなぞり書きしつつ、「スーくるんの、お手手の『て』」。
他には「階段のぼってシュー、滑り台の『へ』」、いちごのイラストのいちごの種のところを指して「つぶつぶイチゴの点々で『い』」、「ねこちゃんのしっぽがくるんとなって、ねこちゃんの『ね』、「いちごの『い』がシューっと長く伸びたら、アラっ?リンゴの『り』になちゃった」、「シューシューっとあっち行ってこっち来て、お掃除、お掃除、そうじきの『そ』」などです。
この教え方だと覚えてくれるのも早いし、混乱したり忘れたりしにくいようです。
ひらがなの絵本は何でも良いと思いますが、1ページに一つのひらがなが書いてある絵本が使いやすいように思いました。
ちなみに私が使っていたのはこちらの『はじめてのあいうえお』という絵本です。
シンプルで使いやすく、コンパクトなので持ち歩きにも便利です。おまけにお手頃価格です。1ページに1文字で余計なことが書いていないので、文字に集中しやすいと思いました。もう、ボロンボロンです。
自分の名前の文字から教える
私が一番最初にチャレンジした方法がこちらでした。自分の名前の文字だと喜ぶかと思ったのですが、子供の名前に入っているひらがながちょっと難しいものだったのでうまくいかず、なかなか覚えてくれずで、一度断念しました。
その後、文字を教えるつもりでやっていたわけではなかったのですが、ベイビーの食事を余分に作って冷蔵庫に保存する時に、私以外の人が見てもわかるようにラップにベイビーの名前をマジックで書くようにしていました。
それを毎食のように見ていたベイビーはいつの間にか自分の名前を読めるようになっていました。
保育園に持って行くオムツに毎日名前を書いているうちに覚えた、砂場に持って行くスコップなどの持ち物に名前を書いてあげていたら読めるようになっていたという話を周囲で聞いたので、自分の名前を持ち物にたくさん書いてあげて、よく目に触れるようにしてあげると良いと思います。
はじめは、ひらがなを1文字ずつ読めるようになると、単語も当然読めるようになるものだと思っていましたが、誤解でした。
『と』と『ま』がそれぞれ読めるようになっても『とまと』と書いてあると読めません。最初はそれを知らずビックリしました。
で、名前を覚えた場合はこの逆になるようで、『べいびー』と読めるようになっても、『べ』は読めませんでした。これにもビックリでした。
「べいびー」と読めるのであれば「べ」「い」「び」もすぐに覚えてくれる思い、欲張って「ベイビーのべ」「ベイビーのい」「べいびーのび」と教えたところ混乱させてしまい、「べ」を指しながら「べいびーのび」などと言ってしまうようになりました。焦らず欲張らずひとつずつ教えないといけませんね。
体の名前から教える
上述の失敗談からたくさんの文字が入らない方が混乱しづらいと思い考えていたところ、身近で教えやすいものが体の名称でした。
「て(手)」「み(耳)」「「け(毛)」「は(歯)」「め(目)」などがあります。
書いているところを見せたり絵本などを使用しながら教えました。
「け」と「は」は似ているので、「け」を書いて見せて「髪の毛の『け』がくるんとなったら『は』(歯)になっちゃった!」と歯を指して見せていました。
この時に使っていた絵本は有名な『だるまさんの』の絵本です。
ひらがなの音の出るオモチャ
50音と濁音と小さい「っ」などの文字のボタンが並んでいて、押すと発音してくれるオモチャが市販されています。タブレット型であったり絵本の形のものもあります。これを買っておいたら、何も教えなくても勝手に覚えたという話もあれば、一緒に遊ばないと遊んでくれないという話もありますが、現在購入を検討しています。
いろいろ種類がありますが、濁点や小さい文字もついているものが良いなと思って見ています。
というのも、沢山のイラストのボタンがあり、リンゴの絵を押したら「アポー」と発音してくれる絵本を買って一緒に遊んでいたところ、いつのまにか8割がた英語を覚えてくれていて、私が旦那さんに「そういえば絵本は英語でなんて言うんやろう?」と言ったところ、横でベイビーが「ブック」と言ったり、リモコンの「W録」のボタンを指して「ダブリュー」と言ってビックリしたことがあります。
「W]に至っては教えた覚えもないので、勝手に遊んでいる時に覚えたようです。
きいて よんで かける! おとのでる あいうえおのえほん
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と以前ブログに書いていましたが、その後、購入。ひらがなの発音してくれる絵本も、『アンパンマンのことば図鑑』も購入しました。
ネットでとても評判良くて、たくさん覚えてしゃべるようになったとか書かれていましたが、我が子はアンパンマンに興味がなかったからか、まったく遊んでくれずで残念でした。子供によって様々ですね。
ひらがなの積み木やカルタ
ひらがな積み木は頂き物があるので遊んでいますが、基本的にまだイラストの方ばかり見ています。私の母自身はこれで覚えたと言っていましたが、一文字ずつしか文字がないので作りたい文字が作れなかったりします。しかしいくつかひらがなを覚えた時点でカルタのようにして、言った文字を取らせるゲームに利用したところ、ものすごく喜んで遊び一気に覚えるひらがなが増えました。紙のカルタは市販のものが千円程度で売られていますが、インターネットで無料ダウンロードできるものもあるようです。
実際に購入していませんが、本屋さんに置いてあって行く度に楽しそうに遊んでいたのが、こちらです。
手紙の交換
お友達や祖父母と手紙の交換をすると文字への興味が高まるそうです。初めは自分の名前を一緒に書かせてあげると楽しいですね。
テレビやインターネット動画
テレビでたまたま録画していたものに文字を1文字書きながら読んでくれるというものがあり、それで「め」を覚えました。DVDも市販されているようですし、インターネット動画でも同様のものが見られるようです。
ひらがなの絵本
平仮名の横にイラストの書かれている本が市販されています。まずは図書館などで借りてみて興味を持ってくれるか試してみても良いですね。
いろいろなイラストやキャラクターや乗り物や動物など様々なバージョンが売られているので、子供の好きなものを選ぶのがポイントだと思います。
また、見開き1ページに「あいうえお」が載っているものや、見開き1ページで一つの文字だけの絵本もあります。
私は1歳の頃に、イラスト付きのひらがなの本を購入しましたが、イラストには興味をもつものの、ひらがなの部分にはまだ興味がなく絵の名前を教えるだけに終わりました。年齢的にもたくさんイラストが載っていると、わかりにくいと思い1ページに一つの文字だけの絵本を選びました。覚えた文字を復習するのに、現在役立っています。
カルタと同じ要領で、一度覚えた文字のページをひらがなだけが見えるようにして「クイズです!じゃじゃん!これは何でしょう?」とやって、正解したら「ミカンのみ!正解!食べよう!」と言ってイラストの部分を食べるマネをしたり、「正解者にはギューのプレゼント!」などやって遊ぶと喜んでくれて、ベイビーの方から「クイズです、しよう~。」と誘ってくれることもあります。
ひらがなの表
一番オーソドックスですが、ひらがな50音の一覧になった表をリビングやトイレやお風呂に張り出し、頻繁に目に触れさせるという方法です。お風呂用は濡れても大丈夫な素材のものが売られていますし、インターネットで印刷したり、写真を貼ったり、イラストを自分で書いてあげることもできますね。
これまで私は単独の文字で教えていましたが、すべての文字をバラバラに教えてしまうと、一文字一文字バラバラで目に飛び込んできて単独の文字では読めても絵本など単語になると読めなくなるという話を聞いたことがあります。「ありさんの“あ”」「いすの“い”」と言葉として教えることで、読みやすくなるそうです。
ベイビーが「べいびー」だと読めるのに「べ」「い」「び」だと読めないのと同じなのかなと思いました。
ただ、「かさ」と書いてあるのを「かにさんのか、さるのさ」と読んでしまうという話も聞いたことがあるので、どちらが良いかわかりませんが、いろいろな方法を併用して覚えてもらえたら良いとおもいます。
アプリ
1人目の時にはタブレットを持っていなかったので、上記の方法で教えていましたが、2人目以降タブレットを購入していたので、利用したのがアプリです。正直、これは本当に楽で、あっと言う間に覚えてくれました。上記の方法も併用していましたが、家事で手が離せない時に勝手に覚えてくれるので助かりました。
2人目はこちらで遊んでいるうちに、ひらがなを覚えていました。無料で遊べます。
ぐーびーともじあそび -3歳からのひらがな練習用知育アプリ-
Kazue Kuga無料posted withアプリーチ
こちらは3人目の時に利用。
無料だと『あ行~た行』まで利用できます。360円課金すると完全版が利用できます。濁音もあります。
『ぐーびーともじあそび』はしりとりしたり、いろいろゲーム要素が多いです。『たのしい!ひらがな』は無料だと途中までしか使えませんが、シンプルで個人的にはこちらの方が好きです。
たのしい!ひらがな
yuki nakamura無料posted withアプリーチ
一番大切なこと
とにかく一番大切なことは、子供自身の興味を文字に向けることです。
好きなものに絡めて教えていくこと、遊びながら面白いと思わせること、周囲の人に褒められてもっと褒められたいと思わせることが大切です。1文字読めるようになると、後が教えやすくなります。覚えた文字をあちこちで見つけるたびに、「ここにも、ここにもあるよ!」と「○○ちゃんの○と一緒だね」と親子で盛り上がれるようになれば、こっちのものです。
あと、字画の少ない文字や自分の名前などの馴染みのある文字、外出時によく目にする文字などから教えていくとスムーズですね。
ベイビーも数個読めるようになったころに、あちこちに書いてある文字を「これなんてよむの?」と聞いてくれるようになりました。
ただ、聞いてくれるものが、ひらがなよりも漢字だったり、私も読めないようなどこかの国の文字だったり、TOPVALU(Tシャツのタグに書いてあるトップバリュー)など教えづらいものが多いのが難点です。
お勉強!!と言って机に座らせて、キッチリとワークなどをやらせてしまうと嫌いになってしまいます。
私の弟がそうだったみたいです(笑)あいうえを表を破ってやらない!!と言ったそうですが、その後、絵本を自分で読めるようになりたくて自力で頑張って覚えたらしいです。一番、親が頑張らないといけないことは、有名なワークを与えることでも、お金を出して教室に通わせることでもなく、子供の興味を向かせること、やる気を出させることですね。子供が小学生になってから、私はその初心を忘れて、宿題や家庭学習をなかなかやらないことや漢字が全然覚えられないことに怒ってしまい失敗しました。
落ち着いて考えてみれば、ひらがなを覚えるのも漢字を覚えるのも同じ、日本語も英語も同じなんだと思います。
興味を持たせて楽しいと思わせてあげることが一番大事なことじゃないかなと思って、冷静な時に自分に言い聞かせています。